アレルギー科の紹介
アレルギー関連疾患の検査および治療を主に行っています。
福岡病院アレルギーセンターサイトについて
福岡病院 アレルギーセンターにつきまして、専用サイトがございます。詳しくは以下のバナーリンク先にてご確認ください。
主な対象疾患
アナフィラキシー、薬剤過敏症(NSAIDs不耐症、抗生剤などによるアレルギー、局所麻酔薬のアレルギーなど)、食物アレルギー(食物依存性運動誘発アナフィラキシー、花粉症による口腔内アレルギー症候群など)など。
外来では、血液検査(アレルギー検査、薬剤検査:DLST)、皮膚テスト(プリックテスト、スクラッチテスト、パッチテスト)、喀痰検査、気道過敏性検査、肺機能検査などを行います。
負荷試験は原則入院で行っています。
当院はアレルギー科だけでなく、皮膚科、耳鼻咽喉科、小児科、心療内科、呼吸器内科・外科などと連携して、多角的な視点から精査、治療に当たります。
そのほか、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、難治性の蕁麻疹などについても診療を行っています。アトピー性皮膚炎のスキンケア入院、各種生物学的製剤の導入、維持も行っています。
外来担当表
*赤字は予約外来です。
アレルギー科 |
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外来受付:8:30~11:00 | |||||||
区分 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
午前 | 新患 | 福嶋/岡部 (隔週交代) |
杉山 | ||||
再診 | *杉山 | *岸川 | *福嶋/*岡部 (隔週交代) |
*福嶋 *岸川(隔週) |
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午後 | 再診 | *杉山 | *杉山 *岡部 |
アレルギーセンター Facebookページ
診療内容
食物アレルギー負荷検査
原則毎週月曜日から2~3泊を基本として入院で行っています。
食物のみの負荷では症状が誘発されない食物依存性運動誘発アナフィラキシーが疑われる場合は日程を延長して、運動負荷やアスピリン負荷を追加します。
アナフィラキシーのリスクを伴う検査ですが、診断確定と治療方針の決定のための重要な検査です。
※運動のみで蕁麻疹やアナフィラキシー症状が出現する方についても運動負荷試験を行っています。
薬剤負荷検査
薬剤に対するアレルギー症状を起こす方やアスピリン喘息(NSAIDs不耐症)が疑われる方を対象に検査を行っています。
即時型反応と遅延型反応では検査の内容が異なりますので、外来で評価を行い、負荷試験が必要と判断した方には入院で検査を行います。診断のほか、現時点で内服可能な薬剤を決定する目的でも負荷試験を行います。
※重症薬疹の場合、臨床と検査結果から被疑薬が明らかな場合は再投与による危険性が高いため、負荷試験は行いません。
※局所麻酔薬の検査につきましては、外来でプリックテストを行いますが、皮内テスト、皮下テストが必要な場合は入院となります。
お困りの方がいらっしゃいましたら、一度ご相談ください。
アトピー性皮膚炎 スキンケア入院
アトピー性皮膚炎で、コントロール不良例やスキンケア・外用指導が必要な例を対象にスキンケア入院を行っています。
2泊3日を基本日程とし、症例によっては最長2週間程度まで対応しています。
小児例は小児科病棟での対応が可能です。小児アレルギーエデュケーター看護師や小児科医師と連携し、退院後も継続可能な指導を行っていきます。
気管支喘息
ガイドラインに則り、日常生活の質の向上を目指した治療に取り組んでいます。喘息症状日誌やピークフロー測定などによるセルフコントロールを徹底することで、症状が改善することも少なくありません。
一方、季節性の要因や鼻炎など他疾患の合併、妊娠などをきっかけにコントロール不良となった方も多く来院されています。
最近は吸入ステロイド薬が治療の主流になっており、多種類の製剤の中から最も適した吸入薬を見つけることで、よりよい治療ができるようになってきました。それに加えて、生物学的製剤を含め、様々な治療法を提案させていただくことも可能です。
喘息の治療導入例だけでなく、コントロールでお困りの症例がございましたら是非ご相談ください。
アレルゲン免疫療法(減感作療法)
気管支喘息に関連して、花粉症や通年性アレルギー性鼻炎に対して耳鼻科と連携して減感作療法を行っています。
以前は皮下免疫療法のみでしたが、2014年にスギ舌下免疫療法、2015年にダニ舌下免疫療法が施行可能となり、より身近な治療となりました。
鼻炎症状を抑えるだけでなく、気管支喘息に対しても発症予防効果や治療効果があることが報告されています。アレルギー関連疾患の寛解が期待できる治療法です。
導入時期など症例毎に検討しておりますので、お気軽にご相談ください。