睡眠センター

当センターの特長

当睡眠センターは、「いびき外来」を前身として、2009年に開設されました。「いびき外来」は1998年に福岡市で最初に睡眠時無呼吸の診療を開始、18年間で5,000名を超える新規患者を診察しました。その大半は睡眠時無呼吸症候群です。

当センターでは、CPAP患者に対し、専任の医師・看護師による充実したサポート体制を構築しています。当部門の医師は、長年睡眠呼吸障害の検査・解析システムの研究・開発を推進し、精度の高い独自の検査システムを構築しており、さまざまな症例に対し柔軟な対処が可能です。

また、大量の臨床データの解析によって、無呼吸のみならず強いいびきも高血圧・眠気に影響することが明らかになったことから、スマートフォンを利用したセルフモニタリング方法を開発しました。今後もより多くの患者さんの治療に努めてまいります。

  • ◦ 無呼吸・低呼吸を伴わない単純性いびき症は、市販の検査装置では充分な評価は出来ませんが、当部門ではいびきの程度を定量的に評価し、患者さんへ満足いただけるフィードバックが可能です。
  • ◦ 検査が難しい小児患者に対しても、小児科との連携で適切な評価を行なうことが可能です。
  • ◦ 当院で独自に開発した気管音モニタリングシステムは、その高い精度が証明され、米国の学会誌に掲載されました。
  • ◦ 治療面ではCPAP療法のほか、当院歯科にて口腔内装具(マウスピース)による治療にも力を入れており、非常に良好な成果を挙げています。
    ※ 現在、コロナ感染症拡大の影響によりマウスピース作製を休止しております。
睡眠時無呼吸症候群の検査と治療について

対象疾患・診療内容

睡眠呼吸障害を主な対象とし、その他、ナルコレプシー、周期性四肢運動障害、概日リズム睡眠障害などの睡眠障害全般を扱っています。検査については標準的な睡眠ポリグラフ(2室)、反復睡眠潜時検査(MSLT)、携帯型呼吸モニタなどを行っています。

睡眠呼吸障害の治療については、CPAPと口腔内装置がそれぞれ約40%、その他、体重減量療法、体位療法、必要に応じ手術(耳鼻科紹介)を行っています。

検査装置

睡眠ポリグラフ装置2台、携帯型モニタ10台を運用しています。

  • ◦ 睡眠ポリグラフ:検査技師が装着、専門医師が翌日解析し、翌々日には結果報告可能です。
  • ※睡眠ポリグラフの呼吸モニタは精度と快適性に優れたレスピトレースを採用
  • ◦ 携帯型モニタ:自宅で計測、睡眠の評価は出来ませんが、無呼吸、いびきが評価できます。

初期評価での検査について

初診のあと初期評価の睡眠ポリグラフ検査を行います。当検査は通常1日2床体制で、午後7時に入院、午前6時退院というスケジュールです。

この他、症状が乏しい場合や、経過観察には簡便な自宅モニタリングでの評価も行っています。

外来担当表・担当医

*赤字は予約外来です。

睡眠時無呼吸外来
受付:完全予約制 (電話予約)
※ 火曜日は再診のみ
区分
午前 *古川
(再来)
*中野
(再来)
*中野
(再来)
*古川
(新患・再来)
*中野
(再来)
*古川
(新患・再来)
*中野
(隔週)
*古川
(再来)
午後 *古川
(新患・再来)
*古川
(再来)
*古川
(新患・再来)
  *古川
(再来)
 

中野 博

nakano hiroshi

呼吸器内科医師

呼吸器内科・睡眠医学 (1980年卒)

日本内科学会認定医
日本睡眠学会専門医

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古川 智一

furukawa tomokazu

心療内科医長

心療内科・睡眠医学(1997年卒)

日本内科学会認定内科医
日本睡眠学会専門医
日本心身医学会心身医療「内科」専門医
日本内科学会総合内科専門医・認定内科医
日本心身医学会・日本心療内科学会合同心療内科専門医
日本心身医学会研修指導医

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