舌下免疫療法外来

舌下免疫療法外来のご案内

抗原特異的免疫療法は、アレルギーの原因となる抗原が入った薬を少量から投与し、体に慣れさせることでアレルギー症状を治療する方法です。

これまでは皮下注射で行っていましたが、2014年にスギ花粉症に対する舌下免疫療法薬としてスギ花粉舌下液(12歳以上)、2015年にダニによる通年性アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法薬としてダニ舌下錠(12歳以上)が発売され、舌下免疫療法も行えるようになりました。

2018年には、ダニ舌下錠の年齢制限がなくなり、またスギ花粉症に対してスギ花粉舌下錠(年齢制限なし)が発売され、12歳未満の小児の方も治療が受けられるようになりました。

これまでの飲み薬による治療は、アレルギー症状を抑える、いわゆる対症療法でしたが、この免疫療法では根本的な改善につながる可能性のある治療法となります。

通年性アレルギー性鼻炎とスギ花粉症の両方症状がある方は、両方ともを同時期に開始することはできませんので、まずどちらを優先して行うかを症状や検査結果などから総合的に判断する必要があります。

一方を開始して治療に慣れてから(数か月等)他方を併用していくかどうかを検討することとなります。

当院で導入した後、通院しやすい処方可能なお近くの病院へご紹介することも可能ですので、ご相談下さい。

次のような方に特にお勧めします。

  • ・根本的な治療を希望する方
  • ・アレルギーの治療薬を少しでも減らしたいと思っている方
  • ・抗アレルギー剤の副作用(眠気等)がでやすい体質があり、内服することが難しい方
  • ・将来的に妊娠、出産を希望される女性の方(妊娠、授乳期は薬物治療が制限されるため)
  • ・小中学生のスギ花粉症の方(受験シーズンがスギ花粉症の時期と重なるため)

外来受付時間(予約は不要です)

  • 耳鼻咽喉科外来・・・・・・・・・・月~金曜、受付11時まで
  • 小児科外来(15歳以下)・・・・・・・月~水、金曜、受付11時まで
  • アレルギー科外来(16歳以上)・・・・木曜、受付11時まで

アレルギー性鼻炎、花粉症が主の方は耳鼻咽喉科で行います。

気管支喘息治療中の方や食物アレルギー、アトピー性皮膚炎等、他のアレルギー疾患の合併がある方は、小児科(15歳以下)、アレルギー科(16歳以上)と耳鼻咽喉科とで連携して加療を行います。

ご不明な点がありましたら、お電話(092-565-5534)で各外来へお問い合わせください。

スギ花粉症に対する舌下免疫療法

対象者

スギ花粉舌下免疫療法には、舌下錠と舌下液があります。舌下錠の年齢制限はありませんが、当院では5歳以上を目安としています。舌下液は12歳以上の方が適応です。

花粉症の症状については軽度から重症まで、スギ花粉症であれば程度には関係なく行うことができます。

スギ花粉症であることの診断が必要ですので、採血(アレルギー検査)を行います。

すでに確実な診断がついている場合は、検査所見を持参していただくとよいと思います。

方法

スギ・ヒノキ科花粉飛散期に治療開始することはできませんので、花粉飛散期となる1月~5月の期間は新たに治療開始することは出来ません。

また効果が現れるのに最低3カ月はかかりますので、6月から10月の間に開始することをお勧めします。

スギ花粉舌下液(12歳以上)

エキスを舌下に滴下し、2分間そのままの状態を維持した後に飲み込みます(その後5分間は飲食しない)。これを1日1回、少なくとも2~3年間なるべく毎日(週5日以上が目標)続けます。

第1回目の服用は病院で、翌日から自宅で毎日行います。

最初の2週間は「増量期」として少量から開始して少しずつ増やし、「維持期」の2,000JAUとなる3週目からは同じ量を服用します。

スギ花粉舌下錠(年齢制限なし)

錠剤を舌の下に置き(錠剤はすぐに唾液で溶けて数秒でなくなります)、1分間そのままの状態を維持した後に飲み込みます(その後5分間は飲食しない)。これを1日1回、少なくとも2~3年間なるべく毎日(週5日以上が目標)続けます。

第1回目の服用は病院で、翌日から自宅で毎日行います。

錠剤は2,000 JAUと5,000 JAUの2種類あり、最初の1週間は「増量期」として少量の錠剤(2,000 JAU)を1日1錠服用し、「維持期」となる2週目以降は5,000 JAUの錠剤を1日1錠服用します。

舌下液、舌下錠いずれも服用前後2時間は、激しい運動、入浴、アルコール摂取を控える必要があります。

副作用

従来の皮下注射法と比較して、副作用の頻度や程度がかなり軽く、自宅で安全に行うことができる治療となっていますが、心配な全身副作用であるアナフィラキシーが起こる可能性が「0」ではありませんので、体調の悪い日は避け、服用前後2時間の激しい運動、入浴、アルコール摂取を控え、量を間違えずにスケジュール通りにきちんと行う必要があります。多い副作用は、口の中やのどの腫れた感じ、かゆみ、涙目や鼻汁など、花粉症初期のような軽い症状、吐き気、頭痛などです。多くは服用後30分以内に起こり、数10分で自然に治まります。また1ヶ月くらい経過すると気にならなくなることが多いといわれています。ダニ舌下錠では、スギ花粉舌下液よりも副作用の頻度が高く報告されており、より注意が必要です。念のため事前に抗アレルギー剤を処方しますので、副作用の症状が持続する場合は、まず抗アレルギー剤を内服しましょう。体調がすぐれない場合はスキップするなど、主治医とあらかじめ相談しておく必要があります。

心配なことがあった場合は、病院へ連絡しましょう。生活スタイルにもよりますが、副作用のことを考え、何かあった場合に病院へ連絡、受診がしやすいように、慣れるまでは午前中に服用することを勧めています。

通院頻度

副作用等が落ち着いて安定したら、スギ花粉舌下液は月に1回の通院となります。

スギ花粉舌下錠は新薬のため、発売後1年間は2週間分しか処方できない決まりがあり、2週間毎に受診しなければなりませんが、2019年5月1日以降は月に1回の受診で治療可能となります。

期待される改善効果

約7割に有効性が期待されます。

対象とならない方

  • ・重症の気管支喘息患者
  • ・妊娠中、授乳中の方
  • ・悪性腫瘍治療中の方
  • ・自己免疫疾患など長期のステロイド加療を受けている方

以上のような治療についての説明を行った後、第1回目の投与を病院で行います。投与後30分間待合室で待機していただき、副作用がないかどうか等の診察を行い帰宅となります。翌日からは毎日自宅で行います。

数週間後に再来して経過を聞かせて頂き、その後は1ヶ月ごとの通院となります(舌下錠は2019年4月までは2週間ごとの再来が必要)。週5回以上を目標になるべく毎日行い、少なくとも2年~3年の継続が勧められています。

さらに詳しく知りたい方は鳥居薬品のホームページ(http://www.torii-alg.jp/)をご覧下さい。

ダニに対する舌下免疫療法(通年性アレルギー性鼻炎)

対象者

薬剤には年齢制限はありませんが、当院では5歳以上を目安としています。症状については軽度から重症まで、程度には関係なく行うことができます。

まず、ダニ抗原に対するアレルギーであることの診断が必要ですので、採血(アレルギー検査)を行います。すでに確実な診断がついている場合は、検査所見を持参していただくとよいと思います。

方法

錠剤を舌の下に置き(錠剤はすぐに唾液で溶けて数秒でなくなります)、1分間そのままの状態を維持した後に飲み込みます(その後5分間は飲食しない)。これを1日1回、少なくとも2~3年間なるべく毎日(週5日以上が目標)続けます。

第1回目の服用は病院で、翌日から自宅で毎日行います。服用前後2時間は、激しい運動、入浴、アルコール摂取を控える必要があります。錠剤は3,300 JAUと10,000 JAUの2種類あり、最初の1週間は「増量期」として少量の錠剤(3,300 JAU)を1日1錠服用し、「維持期」となる2週目以降は10,000 JAUの錠剤を1日1錠服用します。

副作用

従来の皮下注射法と比較して、副作用の頻度や程度がかなり軽く、自宅で安全に行うことができる治療となっていますが、心配な全身副作用であるアナフィラキシーが起こる可能性が「0」ではありませんので、体調の悪い日は避け、服用前後2時間の激しい運動、入浴、アルコール摂取を控え、量を間違えずにスケジュール通りにきちんと行う必要があります。

多い副作用は、口の中やのどの腫れた感じ、かゆみ、刺激感、不快感、耳のかゆみ、吐き気、頭痛などです。

多くは服用後30分以内に起こり、数10分で自然に治まります。また1~2ヶ月くらい経過すると気にならなくなることが多いといわれています。ダニ舌下錠では、スギ花粉舌下液よりも副作用の頻度が高く報告されており、より注意が必要です。

念のために事前に抗アレルギー剤を処方しますので、副作用の症状が持続する場合は、まず抗アレルギー剤を内服しましょう。体調がすぐれない場合はスキップするなど、主治医とあらかじめ相談しておく必要があります。

心配なことがあった場合は、病院へ連絡しましょう。生活スタイルにもよりますが、副作用のことを考え、何かあった場合に病院へ連絡、受診がしやすいように、慣れるまでは午前中に服用することを勧めています。

通院頻度

副作用等が落ち着いて安定したら、月に1回の通院となります。

期待される改善効果

早い方で4~5ヶ月後から、1年後には多くの方が効果を感じるといわれています。約7割に有効性が期待されます。

対象とならない方

  • ・重症の気管支喘息患者
  • ・妊娠中、授乳中の方
  • ・悪性腫瘍治療中の方
  • ・自己免疫疾患など長期のステロイド加療を受けている方

以上のような治療についての説明を行った後、第1回目の投与を病院で行います。

錠剤を舌下に置き、1分間そのままの状態を維持した後に飲み込み(5分間は飲食しない)、その後30分間待合室で待機して頂きます。投与後30分間待合室で待機していただき、副作用がないかどうか等の診察を行い帰宅となります。

翌日からは毎日自宅で行います。

副作用の程度にもよりますが、約2週間後に再来して経過を聞かせて頂き、その後落ち着いたら1か月に1回の通院となります。週5回以上を目標になるべく毎日行い、少なくとも2年~3年の継続が勧められています。

さらに詳しく知りたい方は鳥居薬品のホームページ(http://www.torii-alg.jp/)をご覧下さい。

舌下免疫療法を行う際の確認事項

  • □ 最低2年間(できれば3~5年間)週に5日以上を目標になるべく毎日施行できる。
  • □ 体調がいつも通りの日に行う。(疲れている日、風邪気味等の体調不良の日は行わない)
    平均して週に5日以上継続することができれば、1年目からの効果が期待でき、1年目よりも2年目、2年目よりも3年目と効果が上がります。服用を忘れる回数が多くなればなるほど効果の出現が遅くなります。
  • □ 服用前後2時間の運動、アルコール摂取、入浴を避ける。(副作用を防ぐため)
  • □ アナフィラキシー等の副作用が起きる可能性があることを理解でき、対処法が理解できる。(家族の協力も必要です)