栄養サポートチーム(NST)とは
栄養管理はすべての疾患治療に共通する最も基本的な医療とされています。適切な栄養管理がなされなければ疾病治療の効果は上がらず、また逆に不確実な栄養療法は大きなリスクとなりえます。
栄養アセスメントによる栄養状態の把握を行うとともに、患者さんひとりひとりに適切な栄養管理をおこない、栄養状態の改善を図ることが栄養サポートであり、そのために、異なる職種のスタッフがチームを組んで専門的知識、技術を出し合うのが栄養サポートチーム(Nutrition Support Team : NST)です。
福岡病院NSTは2005年5月に設置され、2006年6月1日より重心病棟を含む全科型NSTとして稼働しています。
福岡病院NSTは、2005年11月1日に日本静脈経腸栄養学会よりNST稼動施設として認定を受けた栄養サポートチーム(NST)です。
栄養サポートチーム(NST)の活動について
NSTは栄養サポートに関する以下のような活動を行っています。
- 1. 栄養サポートの実施に関すること
- 2. NSTラウンドに関すること
- 3. 栄養サポートに関するコンサルテーション
- 4. 経口栄養・経腸栄養並びに静脈栄養剤等の適正な使用に関すること
- 5. 摂食嚥下機能に関すること
- 6. 褥瘡対策委員会との連携
- 7. NST勉強会、ならびにスタッフ教育に関すること
- 8. 栄養サポートに関する調査・研究
- 9. その他、栄養サポートに関すること
入院時には担当看護師が栄養スクリーニングや摂食嚥下スクリーニングにてアセスメントを行います。主治医が「栄養状態に何らかの問題がある」と判断しNSTに栄養サポートを依頼した場合、NSTは患者さんの栄養状態の評価検討を行い、栄養状態の改善を目的に適切な栄養補給法を提案します。毎週NSTカンファレンス、ラウンドを行い、患者さんの栄養状態をチェックしています。
また、褥瘡委員会とも連携し、栄養状態が悪く褥瘡治癒に至らない患者さんの栄養サポートを行います。福岡病院NSTは各病棟にリンクナースを設置しており、コアスタッフは以下のメンバーで構成されています。
病院長、副院長、内科医師、外科医師、小児科医師、歯科医師、薬剤師、管理栄養士、看護師長、副看護師長、リンクナース、検査技師、理学療法士、経営企画室