食物負荷試験の実施体制変更のお知らせ

当院では、日帰り食物負荷試験を原則として病棟で実施していますが、患者さんのご要望にお応えして、一部の負荷試験を外来で限定的に実施してまいりました。

ご存じのように、食物負荷試験は様々な副反応のリスクを伴っています。特に、アナフィラキシーショックを含む危険な副反応が起きないよう、負荷食材の種類や量を慎重に設定して検査に臨んでいますが、リスクを完全にゼロにすることは不可能です。

このため、副反応が出現した時に迅速な処置が出来るように、病棟の負荷試験では、専任の医師2名と看護師2名を常に配置して万全な対策をとっておりますが、外来では病棟と同等の体制をとることが出来ません。

以上の点を踏まえて検討を重ねてまいりましたが、外来で負荷試験を継続することは困難との結論に至り、今後は全ての負荷試験を病棟で実施する方針といたしました。

ご不便をおかけいたしますが、危険な副反応から患者さんを守るために、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

令和6年4月 福岡病院長