療養介護(重症心身障がい児・者)

療養介護 (重症心身障がい児・者) 病棟について

重症心身障害児(者)病棟は、障害者総合支援法、及び児童福祉法に基づき、それぞれ療養介護サービス、医療型障害児入所サービスを提供し運営しています。それまでの措置、支援費制度から病院と利用者が契約を交わす制度へと移行しました。医療法で定められた病院でありながら、利用者の生活の場として「医療(看護)、介護、リハビリテーション、福祉(療育)、教育」が連携し支援しています。

障害者総合支援法、児童福祉法を順守し、利用者1人ひとりの年齢や状態に即した個別支援計画を作成し、医療の見守りのもと多様な日中活動を提供し豊かな生活となるように努めています。年間行事としてレクレーションやコンサート鑑賞、夏祭り、クリスマスなど、季節感を大事にするとともに、成人や還暦祝いなど人生における節目を祝う機会を大切に考えています。また、病院の中だけで完結しないように、院外に外出したりボランティアの皆さんと交流したり、社会参加の機会も提供しています。

当院の重症心身障害児(者)病棟への入所のご相談においては、利用者本人、ご家族が理解しやすいように、外来受診等で自治体との必要な手続きなどパンフレットを用いてご説明し、病棟見学も対応しております。成年後見制度等の積極的利用の推進や、利用者家族により立ち上げられた「こばと家族の会」との連携により、入所後の利用者本人の権利が守られるよう取り計らっています。

入所契約をはじめとする様々な手続き、入所生活全般に関するご相談、問い合わせ等については、療育指導室までご連絡ください。

重症心身障がいの方の栄養管理について

患者さんそれぞれに必要な栄養量、摂食嚥下機能に応じた食形態で、バラエティー豊かな食事を提供しています。


超重症児・準超重症児医療について

近年、継続的で集中的な濃厚医療を必要とした超重症児・準超重症児といわれる重症心身障がい児が増加している傾向があります。

呼吸管理を中心とした継続的集中医療、集中ケアを必要とする重症心身障がい児は超重症児、それに準じた集中的な医療、ケアが必要な方々を準超重症児といいます。

超重症児・準超重症児は、呼吸管理、食事機能、消化器症状等の医療介護度の判定の数値により基準が定められています。重症度が高いため細やかな観察を要し、それに応じた人手もかかることになります。

当院では、手厚い看護配置基準、および高い療養介護サービス人員配置基準で重症化に対応するとともに、これまでの多年の超重症児・準超重症児への医療ケアの蓄積を活かして受け入れを行っています。

また、日々の療育ケアにも積極的に取り組み、QOLの向上に努めるなど、超重症児・準超重症児支援を、大きな課題として捉え取り組んでいます。


多機能型通所事業「ひまわり」(現在休止中)

在宅支援棟「ひまわり」では、ご自宅で生活されている重症心身障がいの方々を対象に、医療、看護、リハビリ、療育等の総合的な支援を行っています。

また、医療的ケアを必要とされる方に対しても、当院の診療機能を活かして対応しており、障がい児・者及びご家族の方々が安心した日常生活を送ることを目標としています。

対象

在宅の重症心身障がい児・者
※ 学校を卒業された方を優先的に受け入れています。
※ 他の施設に通所中の方でも「ひまわり」への通所は可能ですが、応募者多数の場合はどこにも通所されていない方を優先させていただきます。

定員

1回15名  月~金の週5回開催(休日は除く)

時間

9:45~15:45

療育活動

グループ療育、個別療育、理学療法、作業療法、摂食機能療法、療育相談を行います。療育中も吸引等の医療的ケアを行います。

医療、健康管理

小児科医師による診察、看護師による健康状態のチェックを通所ごとに行います。

給食

当院より通所者の方の摂食状況に合った形態、メニューで昼食をご用意しています。経管栄養の注入も行っています。

費用

通所1回あたり給食費(昼食代)として500円

スタッフ

医師、看護師、保育士、看護助手、理学療法士、作業療法士、栄養士、児童指導員

※ 通所ご利用に関するお問い合わせは、療育指導室までご連絡下さい。


短期入所

ご自宅で重症心身障がい児・者の方々の介護をされている方が、病気やその他の理由で一時的に介護できない状態のとき、障がい児・者の方を当院の重症心身障がい児・者病棟にて短期間受け入れ、食事、排泄、入浴等の必要な支援を行っています。

ご利用にあたっては、事前にお住まいの市区町村行政機関にて、障がい福祉サービス受給者証を交付してもらうことが必要です。

  • ◦ 対象  療養介護対象の重症心身障がい者、及び重症心身障がい児
  • ◦ 費用  原則1割負担、食費

新規ご利用のお申込みは、療育指導室までご連絡ください。


短期入所の申し込みにあたって(医療関係者の方へ)

当院の短期入所は、初診業務・体験入所等、情報収集に費やす人手・時間等も増加し、新規患者さんの短期入所開始までの時間が以前より長くなっております。また、初診時に初めてわかる患者情報もあり、体験入所直後にハード面やソフト面の変更を必要とされることがあって、患者さんに不都合となる場合があります。

短期入所の申し込みの際は、以下の『患者情報シート』を記載し、診療情報提供書と共に送付くださいますようお願いします。

なお、項目によっては保護者の方への確認も必要なものもあります。受け入れに際しては、記載していただいた内容を元に確認作業を行い、初診時や体験入所等を円滑にするために利用させていただきます。

在宅で管理されている重症心身障がい児(者)の皆さまへのサポートをより迅速に提供させて頂くため、ご協力くださいますよう、重ねてよろしくお願い申し上げます。

患者情報シート


療育指導室

療育指導室は、医療型障害児入所施設、療養介護病棟を有する病院に配置されている福祉職で、療育指導室長、主任児童指導員、児童指導員、主任保育士、保育士、医療社会事業専門員で構成されており、医療型障害児病棟、療養介護病棟、多機能型通所“ひまわり”、小児科1病棟における業務を担当しています。

それぞれの利用者のニードに沿った、さまざまなプログラムの療育支援、福祉サービスの提供および管理、医療連携マネージメント、福祉関連マネージメントを行なう部門です。

※ お問い合わせは、病院代表までご連絡ください。

092-565-5534(病院代表)


児童発達支援及び放課後等デイサービスにおける自己評価結果等の公表について

児童発達支援及び放課後等デイサービスにおける自己評価結果等を以下のとおり公表いたします。

保護者からの事業所評価結果

事業所による自己評価結果