<心療内科ってなぁに? 第125回 症状ってなぁに?(1)>
“心”は“体の運転手”。 メインテナンス技術と運転技術(ドライビング技術)、これらの技術を身に着けていくことが、「心Coro Heartの成長=行動の成長」につながります。“体(脳+身体)の使い方=運転技術”を習得し、健康を作っていくことができるようになると、症状が出にくくなりお薬が減っていきます。
“症状”ってなぁに?
どうして“症状”があるの?
患者さんは“症状”がでて病院を受診します。そして、検査データの異常を指摘されて“病気”がありますね、と指摘されます。“症状”や“検査データ”について知ることは、健康になること、症状を減らすことにつながります。
さて、“症状”って“悪いもの”でしょうか?
「頭が痛い」「おなかが痛い」「足が痛い」「ドキドキする」「息苦しい」「咳がでる」「下痢をする」「食べ過ぎた」「気分が悪い」「熱がある」などなどいろいろな“症状”があります。
“症状”があるときは「なんでこんなつらい目にあうのだろう」「症状って嫌だな」「こんな症状なんてなければいいのに」と皆さん思うことでしょう。その通りなのですが、“症状”とは私たちにとって“悪いもの”なのでしょうか?
もし、「頭が痛い」「おなかが痛い」「足が痛い」を感じなくなったらどうなるでしょうか?
もし、「ドキドキする」「息苦しい」「咳がでる」を感じなくなったらどうなるでしょうか?
もし、「気分が悪い」「熱がある」を感じなくなったらどうなるでしょうか?
「頭が痛い」「おなかが痛い」「足が痛い」を感じなくなったら、怪我に気が付くことができなくなります。
「ドキドキする」「息苦しい」「咳がでる」を感じなくなったら、心臓や肺の病気に気が付くことができなくなります。
「気分が悪い」「熱がある」を感じなくなったら、ウイルスや細菌に感染していることに気が付くことができなくなります。
私たちは“症状”があることで、“体=脳+身体”に異常があることを知ることができますし、同時に、体の修復機能が自動的に発動するようになっています。別の表現を用いると、“症状”は“体(脳+身体)から発せられる危険信号(アラートサイン)”です。体を扱っている運転手に「ここに異常がありますよ」「この臓器を無理に使いすぎていますよ」「エネルギーが足りませんよ」と教えてくれている重要な“サイン”になります。
もし、私たちは“症状”があるのに、その“症状”を無視していると“体=脳+身体”はどのようになるでしょうか?
「朝起きたらだるいな~、最近ずっと続いている」「最近、息が苦しいな」「最近、頭痛が多いな」「寝つきが悪いな」「疲れがたまっているな」、これらの“症状”を無視していると、“体=脳+身体”はどのようになるでしょうか?
“症状”ってなぁに?
どうして“症状”があるの?
“症状”は“体(脳+身体)から発せられる危険信号(アラートサイン)”です。
この“症状”について、これから話していきたいと思います。
国立病院機構 福岡病院 心療内科 平本 哲哉
