心療内科ってなぁに? 第72回 自然と健康学びの場⑬

自然と健康学びの場⑬

自然農では(基本的には)水やりを行わないので、夏の暑い時期、雨の少ない時期には草を長めに生やすようにします。草が長いと根元に影ができて涼しくなりますし、朝露が草について再び地面に落ち、水分が循環してくれます。

 

このように考えて(夏の暑い時期の作業を減らすための言い訳も含みます)、夏の間畑を放っておいたら、草が茂ってしまいました。暑い夏、雨が少ない季節といっても夕立が時にあります。雨が降ったあとは“水がきた” “うほほ~い”と草木は喜んで、ぐんぐん伸びていきます。少し目を離している間に草がうっそうと茂ってしまいました。特にこの畑は開墾前に“つる”がはびこっていたので、地中に残っている硬い“つる”が縦横無人に伸びて作物にも絡みついていました。

 

さて、夏野菜も終わって、秋冬野菜の準備に入らないといけません。“暑い” “しんどい”と言ってばかりいてもしょうがないので、心機一転、全面的な畑の草刈り&整備を行いました。2時間くらいかかりましたが、3つの畝の整備が終わりました。いかがでしょうか?自然農は“耕す”という作業を行わないので、一度畝を立てるとその後の整備がとても楽です。2時間と書くと長いように思うかもしれませんが、開墾の時は1つの畝を立てるのに1カ月かかっていたので、とても作業が楽で早く終わった感じがします。写真を見てみるとびっくりです。こんなに“つる”が土の中にも入り込んでいたのですね。側溝を掘るのにもクワが入らず難渋していたことを思い出しました。

 

草刈りをしている際に、隠されていた小さいスイカを見つけました。作業中に幹と実が切り離されていたのでカラスに食べられる前に持って帰ることにしました。本当は患者さんと食べたかったけど、一緒に食べるのは来年かな。

 

(草刈り前)

 

(草刈り後)

 

(開墾前:冬)

 

(開墾途中)

“つる”が多いですね。これではクワが入りません。

 

小さいけどスイカです

国立病院機構 福岡病院 心療内科 平本 哲哉