心療内科ってなぁに? 第108回 自然と健康学びの場㉕

心療内科ってなぁに?第108回自然と健康学びの場㉔

「リラックスの技術」「自然の環境に出ていく技術」の話です。

 

リラックスとは何でしょう?“筋肉が緩んでいる状態” “気持ちが落ち着いている状態”などの説明を聞きますが、“気持ちが落ち着く”ってどのような状態?と、新たな疑問も出てきます。私達はリラックスという言葉をよく使いますが、その意味は意外と捉えにくく難しいものです。このブログでは、リラックスできていないとは「脳」がリラックスできていない状況を意味して用いています。多くの事を考えて「脳」が興奮して落ち着きがない状況や「脳がオーバーワーク」になった状況です。このような時は神経系を介して「身体」はこわばり緊張します。

 

当院では、心と体(脳+身体)のリラックスのために「自然と触れ合う」ことをお勧めしています。“脳のリラックス”にとって「自然と触れ合う」は大切で、治療にも活用しています。“自然のスピード=リアルのスピード”は“脳内のスピード=バーチャルのスピード”よりとてもゆっくりで、“自然界のスピード”に身をゆだねていると、それだけで「脳」の回転スピードは遅くなりリラックス効果が期待できます。「自然農」は“自然に寄り添う”という事をモットーにしているため“自然そのものの変化”に多く触れることができます。加えて“美味しい作物を楽しむ”こともできるため、この方法を皆さんに紹介しています。

 

その他、「山登り」や「キャンプ」などもリラックス効果が期待できます。これらを行うと“「考える」という機会” “「考える」という行為”が減るため、結果として「不安が減る」ことにつながります。これらは「リラックスの技術」「ぼーっとする技術」「自然の環境に出ていく技術」になります。

 

「山登り」「キャンプ」「農業」は難しいという人は、「公園に行ってボーっとする」「夜空を眺める」でもOKです。少しずつトライしてみて下さいね。

秋の畑の風景です。

ナスはまだまだ収穫できそうですね。

きれいなナスですね。売り物にも負けていないかも。

今年は猛暑の影響なのか、野菜は不作なようで高価です。

苗床です。芽吹いている野菜とそうでない野菜がありました。種をおろす日や天候などちょっとしたことで芽の出方が変わります。

開いているスペースに新たな種をおろしました。

大根はうまく芽吹いたようですね(直播です)。

 

国立病院機構 福岡病院 心療内科 平本 哲哉