治療に関するお話④ “脳のメンテナンス”
「考えることが好き」な人は「脳」を多く使っている、好きだからこそ「脳」を長い時間使うことができる・・・。この話は、どのような人がストレス関連の病気になりやすいのか?という質問に対するヒントになります。「考えること」が好きな人、「考え過ぎる」傾向がある人が、心療内科の病気になりやすいです(と考えています)。
「好きの向こう側」に「病気=症状」がある、と覚えておいて下さい。
何でも“過ぎる”と病気になります。日常使っている道具や機械も同じです。
例えば、スマホは使い過ぎると調子が悪くなります。車も使い過ぎると調子が悪くなります。
一方、繰り返し使っても“大切に使っている”と長持ちします。
仕事で頻繁に車を使っていても、きちんとメンテナンスをして休ませながら使っていくと故障をせず長持ちします。
スマホも休ませながら大切に使っていくと長持ちします。
マラソンをしている人はしっかりと身体をメンテナンスして休ませながら使っています。
自転車が好きな人もしっかりと自転車をメンテナンスして休ませながら使っています。
さて、皆さんの「脳」はどうでしょうか?
メンテナンスしていますか?
休ませながら使っていますか?
国立病院機構 福岡病院 心療内科 平本 哲哉