心療内科ってなぁに? 第68回 自然と健康学びの場⑫

自然と健康学びの場⑫

 なってこったい!山の勢いを甘く見ていました。自然農では雑草も有効に活用しながら野菜を育てていきます。夏の暑いときは直射日光があまり当たらないように、野菜たちが過ごしやすいように雑草を刈らずに置いておくことが多いのですが、“普通の畑”と“以前山であった畑”の違いは予想よりも大きなものでした。暑くなりそして雨が降るたびに草木がどんどん伸びてきます。1週間放っておくと、全く違う景色になってしまいます。

 

 夏の暑い盛りの時期は、患者さんの参加も少なくなっています。健康に近い私たちでもこの暑さは大変なのに、脳や神経系のリハビリ時期である患者さんたちにとってはきついだろうな・・・と思っています。「休んでもいいですよ」「少し涼しくなってまた参加ください」と声掛けしています。基本的には患者自身のペースで各々の畑の手入れをしていただいているのですが、あまり伸びすぎると野菜たちが負けてしまうので、スタッフで手入れをすることにしました。1時間作業をしただけでも汗だくだくです。疲れた~。

 

 野菜たちは順調に育っています。トマトときゅうりは次々になっています。“やはりプロに習うと違う”と感じています。自然農なので肥料や殺虫剤は使用していません。水もあげていないのですが、どんどん育っています。きゅうりは15本目でしょうか。1本仕立てにしたかったのですが、2週間に1回の作業なのでいつの間にか脇芽が伸びて3本、4本仕立てになっていました。中には地這いキュウリみたいになって地面を這っているものもありました。山土で地力が低く夏野菜はできないだろうと思っていましたが、予想外でした(先生ありがとう!)。

 

 唯一当たった?予想が、きゅうりの収穫が2週間に1回では間に合わないということでした。適切な時期に収穫できず、大きくなりすぎたBigきゅうりを収穫しています。1本で普通のきゅうりの3本分くらいあります。自然農の良いところは、大きくてもあまり水っぽくないところです。繊維もしっかり入っていて1週間冷蔵庫に入れっぱなしでも腐りません。味も変わりなく水々しい!シャキシャキで美味しいです。食べる方が追い付かない!?とうれしい悲鳴も聞こえてきます。

 

 あと1か月したら夏野菜は終わりです。秋冬野菜の準備に入るとの話でした。こちらも楽しみです。

 

 

 

 

 

 

収穫した、トマト、きゅうり、なす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大きくなり過ぎたきゅうり

 

 

 

 

 

 

 

国立病院機構 福岡病院 心療内科 平本 哲哉