心療内科ってなぁに? 第136回 医食農の話(14) 土と栄養

心療内科ってなぁに? 第136回 医食農の話(14) 土と栄養

 

 第4週は自然(食事)と健康についての話題です。自然農の話だけでなく、食べ物と味との関係やエネルギー、漢方薬についても話していきます。

 

 玄関横の場所は日当たりが悪いため、土地に栄養がたまっていませんでした。その中でも育てることができるかなとコスモスを植えてみましたが、10月から全く日の光が入らなくなったため、花を満開までもっていくことができませんでした。

 今年は、半日蔭でも育つことができる草花を植えてみて、花が咲くか見守っています。私はクリスマスローズを植えてみました。木の根や落ち葉があったからか、切り株の周りは他よりも土が肥えている印象で、この栄養がありそうな切り株の近くに植えて成長を観察しています。さて、どうなるでしょう。

クリスマスローズは冬に花が咲くようですが、花芽のスイッチに日の光がいる場合は、ちょうど日の光が入らない時期と重なるため「花まではたどり着かないかも」と心配しています。何事も経験です。もし、この難しい場所で花が咲くことができたら、喜びも大きいと思います。

クリスマスローズは根付いたようです。どこにいるかわかるかな?

この場所には春の花用に大根を植えていましたが、クリスマスローズに場所を譲りました。

 

 栄養の少ない条件でも育つようなマメ科やキク科を中心に植えて、数年かけて少しずつ栄養のある土を作っていこうと思っていましたが、他のスタッフから草花を植えてみたいという希望があったので、この場所以外から栄養を持ってきて栄養のある土を作ることにしました。私は専門家ではありませんが、土の作り方を記載します(草花の成長にはそれぞれ適した栄養素が必要ですから、詳細については専門書を参照ください)。

 

栄養のある土の作り方
  • 土の上で草花が成長するのではなく、雑草など太陽のエネルギーを多く吸収した草花が倒れて分解され、そのエネルギーを基に次の世代が育ちます。腐葉土は草花や木をもとにして作られます。ちなみに石炭や石油も、もとをたどると草花や木です。
  • 刈り取った草を花壇に敷いておくと、次の年には栄養のある土になります。
  • 落ち葉は優秀な肥料です。分解が早いので、集めて投入すると、よい補助肥料になります。
  • 土をむき出しにすると、地表から水分が抜けてしまい、皮膚が乾燥したような乾いた土地になります。刈り取った草で覆うように心がけてください。
  • 秋に草刈りを行い畑に敷いたり、冬に落ち葉を集めて花壇にまいたりしながら、土つくりをします。一番楽な方法は、1年間雑草をはやすことです。1年以上エネルギーをため込んだ雑草を刈り取った後は、野菜の収穫もできるくらいに土は栄養を蓄えます(日の光が足りないこの場所では、外から栄養をもってくるということも選択肢となります)。
  • 補足:枯草でおおわれていれば、通常は水やりする必要はありません。夏場2週間くらい雨が降らない場合や、芽だしの時は水をまいてください。


福岡病院内にある枯草置き場です。


中を見ると、枯草は分解され始めています。
見えるのは糸状菌でしょうか?


イチョウの落ち葉も集めました。


半分敷き終わりました


今日はここまで、この写真のようになりました。

 

 今は地面がふわふわして草花を植えにくいですが、6月ごろには、微生物やミミズによって分解されていき、土らしくなっていくと思います。この落ち葉や刈り取った雑草をもとに、夏に育つものを植えてみようと思っています。

 

国立病院機構 福岡病院 心療内科 平本 哲哉