心療内科ってなぁに? 第135回 症状ってなぁに?(6) 道具からのサイン
“心”は“体の運転手”。 メンテナンス技術と運転技術(ドライビング技術)、これらの技術を身に着けていくことが、「心Coro Heartの成長=行動の成長」につながります。“体(脳+身体)の使い方=運転技術”を習得し、健康を作っていくことができるようになると、症状が出にくくなりお薬が減っていきます。
私たちが日常で使用している機器には、色々なサイン(信号、メッセージ)を発信する機能が付いています。
スマートフォンで“クルクルサイン”が出て画面が止まっている時は、スマートフォンが持っている処理機能以上の情報が入ってきている時です。一生懸命処理しようと頑張っているのですが、機能がついていかない状態になると、スマートフォンは“クルクルサイン”を表示します。このような時は、「動画を止める」「アプリを捨てる」「写真を整理」するなど、入ってくる情報量を減らしたり、スマートフォン内にある情報を捨てて容量を空けたりすると、この“クルクルサイン”は出なくなります。この他、電池が少なくなった時に出てくる“点滅サイン”もあります。このサインへの対応は、もちろん充電することです。充電しないと、スマートフォンは動かなくなります。
車では、ガソリンが少なくなると“点滅信号”が出ます。このサインが出た時は、早めにガソリンスタンドに寄らないと、ガス欠になり車は止まってしまいます。スピードを出しすぎて“危険音”が鳴ったときにはスピードを緩めましょう。もし、“オーバーヒートサイン”が出た時は、車を止めてエンジンを休ませる必要があります。“ウオッシャー液(ガラスが汚い時にワイパーを動かしてきれいにする際に必要な液)のサイン”が出た時は、ウオッシャー液を補充しましょう。他にも“タイヤがすり減ったサイン”や“ブレーキオイルのサイン”などもあります。
このように、機器からのサイン、特に“危険信号”の意味を理解して対応法を知っていると、スマートフォンや車は故障が少なく、長持ちします(健康的に保てます)。
私たちの体(脳+身体)も同じです。“危険信号”の意味を知り、それに対応できる技術(メンテナンス技術)を持っていると、症状は出にくくなり、体(脳+身体)は長持ちします。
国立病院機構 福岡病院 心療内科 平本 哲哉
