10月19日に福岡病院で健康フェアーが行われました。
健康フェアーは「地域の人と一緒に健康を作っていくぞ!」という意気込みで実施しています。数日前までは雨模様の天気予報でしたが、前日に降っていた雨は上がり、開催中は雨に降られず、無事に終了しました。
院長先生の講演「生きる 息する 呼吸の話」でフェアーが始まりました。40名以上の方が参加され、呼吸器疾患や関連する健康づくりについての話を聞きました。当院ではこのような講演会 “いきいきセミナー” を、年に数回を開催しています。また毎年11月、勤労感謝の日に “市民公開講座” を行っています。これらの講演会では、呼吸器やアレルギー疾患についてや病気との付き合い方、健康維持の方法についてなどをお伝えしています。患者さんだけでなく、当院に通われていない方や健康である一般の方の参加も可能ですので、興味ある方はぜひともご参加ください。
会場内では、肺年齢測定や骨健康測定を行い、健康相談会も開きました。来院された皆様は自身の体の状態にとても興味があるようで、この測定会は毎年盛況です。人数に限りはありますが、来年も実施予定ですので、ぜひ皆さんもチェックしてみてください。健康相談では、呼吸器やアレルギー疾患を中心に、日ごろの悩みについての相談を受けました。
健康フェアーの中で、研究参加の募集も行いました。私たちは、今、肺音響を用いた新しい検査機器の開発を行っています。口から白色雑音(ザーッという音)を流し、胸部や背部で聴取した音を解析することで、病気を早期に発見できる機器となります。この研究の中で60~79歳までの肺に病気がない(喫煙歴がない、または短い)方を対象に、健康な肺のサンプルを集めていて、その紹介をさせていただきました。このエッセイを読まれて「参加したい」と思われた方は、ぜひ当院までご連絡ください。現在、10名ほど枠が残っており、研究にご同意いただいた方は無料で呼吸機能検査、CT、レントゲンを行い、現在の肺の健康チェックを受けられます。ただし、今回の研究では男性に限って募集しています。
私たちの健康フェアーでは、子どもたちへの健康教育にも力を入れています。といっても、難しいことを伝えるのではなく、体験を通じた学びを重視して企画しています。これまで“子供薬局” “子供秋祭り”といった手作りのイベントを行ってきましたが、今年からは“餅つき体験” “芋ほり体験”を新たに加えました。
皆さんは“餅つき”や“芋ほり”を行ったことがありますか?
最近、これらのイベントはあまり見かけなくなったように思います。かつては地域ごとに“餅つき”が行われていましたが、衛生面の問題などで中止となり、減少したようです。日本の文化の一つである“餅つき”をぜひ体験してほしいというスタッフ(臨床工学技士)や、「芋ほりも大切だよね」というスタッフ(放射線技師長)の意見から、今回のイベントを企画しました。
こちらが“餅つき”の風景です。企画当初は本物の“餅つき”を行い、手で丸めて食べてもらう案もありましたが、衛生面の問題があり断念しました。冷えると餅はすぐ硬くなるという課題もあり、最終的には“餅つき”は体験のみとし、個包装の餅を配布する形にしました。当院では重症心身障害の方が入所(入院)されており、療育を担当するスタッフがいます。療育の先生方は、日ごろから重症心身障害の方々の笑顔を引き出すため、年間を通してさまざまなイベントを行っています。プロフェッショナルの方々の意見を取り入れながら、安全に楽しめる“餅つき体験”が実現しました。
過去のエッセイでも紹介してきたように、“さつま芋”は正面玄関前のスペースで育てました。日照不足が懸念されましたが、暑すぎる昨今の夏では、半日陰の方が葉の茂りが良いように感じました。「芋が入っているかな?」「掘ってみて確認したいな」という気持ちを抑えながら、当日まで待ちました。「芋がなかったらスーパーで買った芋を渡す?」など議論もしましたが、「体験なので、掘れなかったときは仕方ない」という結論のもと当日を迎えました。
フェアー当日は昼から少し人出が減っていたため、どのくらい参加者が来るか心配しましたが、20人ほどの子どもたちが参加してくれました。スタッフが事前に葉を除去したり、シャベルで掘りやすく整えたりせず、できるだけ自然の状態で体験してもらいました。
「さつま芋があった!」「小さい!」「大きいね!」など、さまざまな声が飛び交いました。このような子どもたちの元気な声を聞くと、準備した側も元気をもらえて楽しい時間となりました。芋が小さかった子は2回目のチャレンジをしてもらい、みんな無事にさつま芋を持ち帰ることができました。終わってから気づきましたが、スタッフの分のさつま芋がなく、味見はできませんでした(涙)。来年は少しスペースを広げて実施する予定です。

スタッフ作成のポスターです。結構目立っていました。

“さつま芋子”姉さんも登場しました。

“さつま芋”とれたようですね。

“芋ほり体験”後です。
奥ではスタッフの皆さんが片付けしていますね、ご苦労様でした。
国立病院機構 福岡病院 心療内科 平本 哲哉
