心療内科ってなぁに? 第123回 心の成長(病気と健康)の話(8) 行動の成長

<心療内科ってなぁに? 第123回 心の成長(病気と健康)の話(8) 行動の成長>

“心”は“体の運転手”。第2週は“心:Coro Heartの成長についての話です。心の成長は目で見ることはできませんが、行動の成長(運転技術の習得)は目で見ることができます。“体(脳+身体)の使い方=運転技術”を習得し健康を作っていくことができるようになると、症状が出にくくなりお薬が減っていきます。

 

今年に入って、少しずつ体(脳+身体)の使い方について書いてきました。

どうすれば、

「脳」の健康を保つことができる?(第109回)

「身体」の健康を保つことができる?(第111回)

「膵臓」の健康を保つことができる?「糖分」の話。(第113回)

「肝臓」の健康を保つことができる?「脂肪分」の話。(第117回)

「肺」の健康を保つことができる?(第119回)

これらは、体(各臓器)のメンテナンスの話です。

 

車にたとえてみましょう。

 「脳」は、車の「コンピューター(エンジン)」に置き換えることができます。エンジンをかけっぱなしにして、空ぶかししていると、「コンピューター(エンジン)」は熱を持ちオーバーヒートしてしまいます。もちろんエネルギーもなくなります。

 「身体」は、車の「車体」に置き換えることができます。無理な運転を続けると、車は早く壊れてしまいます。事故をすると車体はゆがみ、修理が必要になります。すり減ったタイヤを変えるなど、手入れも必要です。身体も無理して使うと、筋肉が損傷したり骨折したりします。

 「膵臓」「糖分」の話はエネルギーの話です。車でたとえるとガソリンの管理です。ガソリンスタンドではあふれるくらいにガソリンを給油することはありませんが、今の飽食時代では、人は必要以上の「糖分」を口から取り入れています。長期間続けていると、膵臓の細胞は疲れて「糖分」を処理しきれなくなります。

 「肝臓」「脂肪分」の話はエネルギーの話でもありますし、潤滑油の話でもあります。車にはいろいろな部分で「オイル(油)」が潤滑油として使われています。必要以上の油があると汚れてベタベタして歯車の動きが悪くなります。また、油が少ないと歯車の回転が悪くなり車は壊れやすくなります。

「肺」はフィルターの役割です。例えば、エアコンのフィルターが詰まってしまうと、エアコンは効きにくくなります。エンジンにもフィルターがついていて、排気ガスのなかのPM2.5もフィルターで吸収され処理されています。肺というフィルターに引っかかったゴミ(ほこりや細菌)は免疫細胞にて処理されます。元気に階段を上る男性のイラスト

 

 体のメンテナンス方法を知って少しずつ実践していくと、病気になりにくくなります。

 

 これまでは、メンテナンスのことを話してきましたが、これからは体の使い方についても話していこうと思います。

 車でたとえると、運転技術(ドライビングテクニック)の話です。

 ドライブを楽しむ、人生楽しむためには、メンテナンス方法を知るだけでなく、体の運転技術を上達させる要があります。

 

 メンテナンス技術と運転技術(ドライビングテクニック)、これらの技術を身に着けていくことが、「心の成長=行動の成長」です。

 

国立病院機構 福岡病院 心療内科 平本 哲哉